在庫管理システムのタイプ

在庫管理システムには、さまざまなタイプがあります。システム導入の際は、業界や事業内容、目的、課題に合ったシステムを選ぶ必要があるでしょう。本記事では、在庫管理システムを大きく4つのタイプに分類。それぞれの特徴やオススメのシステムを紹介していきます。

倉庫管理・運営の機能を持つタイプ

倉庫内の在庫管理を中心とした、多彩な業務に対応できるタイプです。入庫や出庫、検品、請求管理など、さまざまな機能が搭載されています。拡張性も高く、製造業や物流業など、業務内容が多岐にわたる場合に適したタイプです。
オススメのシステムは、クラウド型倉庫管理システムとして高いシェア率を誇る「ロジザードZERO」や、高いカスタマイズ性が魅力の「COOOLa」、中堅企業向けパッケージシステム「インターストック」などです。

ECサイト・通販に適したタイプ

ECサイトや通販サイトのカートにリアルタイムで連携し、在庫管理を行えるタイプです。在庫状況が自動で更新・表示されるため、在庫管理ミスを極力減らすことができます。回転が速い商品を扱っていたり、商品数が多かったりする場合に適しています。オススメのシステムは、店舗運営業務を大幅に効率化できる「TEMPOSTAR」や、CRM機能内蔵型のEC総合プラットホーム「アシスト店長」、サポート体制が充実している「CROSS MALL」などです。

備品管理に適したタイプ

販売在庫だけでなく、自社内で使用している備品の在庫管理や棚卸しにも使えるタイプです。医薬品や精密機器、試薬など、取り扱いに注意が必要なものを厳重に管理したい場合に適しています。オススメのシステムは、スマホで操作できる在庫管理アプリ「zaico」や、在庫・物品の位置を自動取得・表示できる「Locus Mapping」、医療業界に特化した販売・購買・在庫管理システム「アラジンオフィス」などです。

小規模事業者に適したタイプ

在庫の入出庫管理や状況照会など、最低限の機能のみを有するタイプです。まださほど複雑な在庫管理システムが必要でない小規模事業者や、コストを抑えたい方に適しています。オススメのシステムは、基本機能が備わった無料プランがある「ロジクラ」や、買い切り型の在庫管理ソフト「在庫らくだプロ23」、低コストかつ操作しやすい「成長する在庫管理システム」などです。

システムの種類について

在庫管理システムを導入する際は、システムの種類にも目を向ける必要があります。主な種類は、「パッケージ型」「オンプレミス型」「クラウド型」の3つです。パッケージ型は、ソフトウェアを購入・インストールして使うシステムです。手間とコストを抑えられる反面、カスタマイズ性が低いというデメリットもあります。オンプレミス型は、自社サーバーにシステムを構築して使うシステム。カスタマイズ性が高い分、コストは高額になりがちです。クラウド型は、インターネット上に構築されたシステムを使います。サーバーを用意せずに済むためコストを抑えられますが、オフライン環境では利用できません。近年はクラウド型が主流のようです。