他のシステムとの関係
在庫管理システムと周辺システムの役割や関係性について学んでおくと在庫管理システムの開発に役立ちます。どのシステムとどのように連携するかはケースバイケースですが、一般的な連携の形を覚えておくと応用に役立ちます。
在庫管理システムと周辺システム
在庫管理システムは、多くの場合周辺システムとの連携によって運用されています。在庫管理システムが単独で利用される場合もありますが、販売管理システムと連携してデータが管理されていることも少なくありません。製造業なら生産管理システムとの連携は必須です。また、会計システムや原価管理システムとの連携が必須となる企業もあります。インターネットで買い物をする人が急増すると同時に増えてきているのが受注管理システムとの連携です。
周辺システムとの関係
販売や生産、会計、原価管理の各システムは、在庫管理システムの動きに連動してさまざまな情報を処理していきます。例えば、入出荷の指示が発生すると在庫管理システムに情報が記録され、連携している販売管理システムに入出荷実績についての情報が送信されます。商品の在庫管理をメインで担うのは在庫管理システムで、販売管理システムには必要に応じて情報が送られるという形が一般的です。
生産管理システムと連携している場合、生産する商品の部品の出荷指示により在庫管理システムが動きます。生産指示を受けた在庫管理システムが構成マスタから部品を抽出する方法や、生産管理システムから直接部品の出荷指示を受ける方法があります。部品の出荷は生産管理システムから直接指示を受ける形にしたほうがわかりやすいかもしれません。しかし、生産管理システムの機能によっては在庫管理システムでも部品に関する情報を管理しておく必要があります。
会計システムとの連携においては在庫や棚卸しのデータが共有されます。在庫管理システムの月末の在庫数を会計システムに送信し、棚卸しのデータを送信すると会計システムによる資産計上が可能になります。在庫数と在庫金額のどちらも会計システムが管理するわけではなく、在庫金額のみを会計システムが管理する場合もあります。在庫管理システムと会計管理システムが連携する場合、在庫管理と会計管理双方の業務知識と関係性を理解しておく必要があります。原価管理システムと連携する場合、商品の原価や仕掛品原価に関する情報が原価管理システムから在庫管理システムに送信され、在庫数や棚卸し数を基に計算された金額でデータが管理されます。
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