必要な機能とは?
在庫管理システムの導入は、製造業や小売業にとって必須事項です。Javaで在庫管理システムを開発するために覚えておくべきこととして、在庫管理システムの一般的な機能について紹介します。
在庫管理システムに含まれる8つの一般的な機能
在庫管理システムの一般的な機能は、「入出庫管理」「検品」「在庫一覧」「返品」「棚卸し」「在庫分析」「データ抽出」「マスター管理」の8つです。
入出庫管理は入荷や出荷する商品を検品したり商品を保管するための処理を行ったりするなど、入出庫に伴う業務をサポートする機能です。検品機能は商品の検品作業をサポートする機能です。作業担当者が検品に使用するタブレットやハンディターミナルとシステムを連動させ、伝票に記載されている数と実数が合うかどうかを確かめます。在庫一覧機能では商品の保管場所や在庫数などを管理することができ、ピッキングリストの作成や出荷データの抽出はこの機能を使って行われます。出荷した商品が返品された場合には返品管理機能を使って処理することにより在庫情報の混乱を防ぎます。棚卸し機能は、在庫管理システムに記録されているデータと実数が合うかどうかを確認するための作業で使用されます。入出荷、在庫のデータを分析して需要を予測したり、在庫リードタイムの算出を行ったりできるのが、在庫分析機能です。在庫データをさまざまな切り口から抽出し、外部ツールと連携してのデータ分析を可能にするのがデータ抽出機能です。会議などで使用する資料作成のためのデータ抽出の際にもこの機能が使用されます。マスター管理機能は商品の在庫区分や保管場所、マスターデータなどに関する情報を管理する機能です。
基幹システムと在庫管理システムの違いとは
在庫管理システムについての知識を身につけると同時に理解しておきたいのが、基幹システムと在庫管理システムの違いです。在庫管理システムは在庫を中心としたデータ管理のためのシステムですが、基幹システムは企業の根幹に関わる業務をサポートするシステムです。基幹システムに関する考え方は幅広く、企業によって異なる考え方を持っています。一般的には、仕入や販売、生産、会計、人事・給与に関する機能を備えたシステムの統合型を基幹システムとすることが多くなっています。
「在庫管理システムも基幹システムの一部」という考え方と「在庫管理システムは独立したシステムであり基幹システムの一部ではない」という考え方があります。なお、基幹システムに統合されている在庫管理システムには、帳簿上の在庫数のみで実数を反映していないシステムが含まれている場合があるため注意が必要です。在庫管理システムの位置づけについて明確な決まりはありません。企業ごとの考え方に沿ってシステムを開発することになります。
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